サ責が訪問介護サービスで職務を全うするためにはヒアリングとアセスメントのスキルが必要です。サ責の仕事はサービス内容を決めてヘルパーにサービスを提供させることで、マネジメントが主な業務になります。利用者に満足してもらうためにはニーズに合ったサービスを選定して提案し、納得してもらうことが必要です。そのために利用者やその家族の声を聞いて何が必要かを的確に判断できなければならないのです。ヒアリングスキルは特に話をするのが不自由になってきている高齢者を相手にするときにはかなり重要になるもので、何が必要そうかを洞察しながら、希望を聞き出していく力が求められます。ただ話を聞くだけではないというのが注意すべきポイントです。
ヒアリングの内容に基づいてサービスを提案し、その内容をヘルパーに周知させたらアセスメントを適切に行うことが求められます。アセスメントシートを作って簡単にルーチンで行っている現場もありますが、利用者の満足度を高めるためには訪問して直接ヒアリングを行ったり、サービスを提供するときにヘルパーについていって適切な仕事をしているかをチェックしたりすることが必要です。このような取り組みをして利用者の不満や介護従事者の教育不足を見抜き、改善を図ることができるアセスメントスキルがあるのが大切です。サ責のアセスメントスキルが高いとサービスが全体として向上していき、利用者やその家族からの満足の声も上がりやすくなっていきます。